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【文スト】対黒・陰

第26章 再始


数日後ーーー


中也は自身の執務室で、溜まっている自身の仕事を熟していた。

其処には、備え付けられているソファでゴロゴロしながら、何やら通信端末を操作している紬の姿もあった。
そんな様子でも、中也は文句いうことなく過ごしている。


その時だった。


コンコンコン、とリズムよく叩敲が響き渡る。


「這入れ」

「……。」


中也の言葉とともに、のそり、と身体を起こす紬。

「失礼します。首領がお呼びです」

伝令が敬礼をしながらそう告げると了解の意を述べて、身支度を始める中也。


「……始まったか」


紬の呟きに、中也は小さく息を吐くと頭をポン、と叩く。

「行くぞ」

「ん」

立ち上がり、二人で部屋を後にした。



ポートマフィア首領室ーーー


「失礼致します、首領」

そう中也が告げて部屋に入る二人。


「早速で悪いのだけど、今からヘリである場所に向かって欲しい」

「承知いたしました。それで、何を」

「武装探偵社社員の救出だ」

「!」


そう告げられると、中也は紬の方を見る。
紬は、森の方を見て、口を開く。


「取引は恙無く?」

「勿論。対価は『探偵社員1人の移籍』だよ」

「!?」

「……ふーん」


森の言葉に、中也は驚きの表情をし、紬は少し考える。


「取り敢えず、事態は急を要す。引き受けてくれるね」

「拝命致します。」

中也が恭しく頭を垂れ、そう告げるとすぐにヘリポートへと向かっていった。
その後ろを紬が続こうとしたときだった。


「紬君」

「何です?」

「太宰君は無事かね?」

「治ならピンピンしてますよ」

「そう。なら善かった」


森がそれ以上聞くことがないと悟ると、紬は中也の後を追うようにその場を離れた。


先にヘリに乗り込んでいる中也。紬が来たことに気づき、手を差し伸べ、紬のヘリへの昇降を手伝う。


紬が座ったのを確認すると、


「出せ」


黒服に短く命令を下したのだった。
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