• テキストサイズ

【文スト】対黒・陰

第24章 連携


「双子なのは判ったし、どうでもいいが……真逆、取引を有耶無耶にする心算ではないだろうな?」

フィッツジェラルドはジロリ、と取引をした方ーー紬の方を見て、言い放つ。


「勿論、取引には応じますよ。我々の世界とはそう云うもので成り立っているでしょ」

「!驚いた、女だったのか、探偵屋」


突然、地声で話した紬の声を聴いて、フィッツジェラルドは軽く驚いて見せる。


「ふふ。それでは早速仕事に戻る事にしよう。じゃあね、治。嗚呼、遺産の方は見つかり次第、部下に届けさせますよーーー目星はもう着いているから」

「有難う、紬」


去り際に、フィッツジェラルドに名刺を差し出す紬。
それを受け取って、目を通すフィッツジェラルド。


紬は軽く手を振って、太宰が乗ってきた車に乗車し、去っていったのだった。


「探偵屋……この企業、マフィアのフロント企業のものだろう」

「まあ、詰まりはそう云う事、ですよ」

「何だ、マフィア側も挨拶といったところだったか。随分な挨拶の仕方だな」

ものの言い方に反して、穏やかな口調で云うフィッツジェラルド。


「我々も彼等と協力体制でなければ『魔人』を追い詰めることが出来なかった。合理的な判断ですよ」


「適材適所というやつか」


フィッツジェラルドは会計を済ませると、フッと笑って去っていったのだった。

/ 394ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp