第24章 連携
武装した集団に銃を突きつけられ、大人しく投降するドストエフスキー。
指示通りに、両手を自身の頭に置き、膝を折って其の場に座り込む。
その時、一人の武装兵が、動き、
「待て!其奴に触れるな!」
ドストエフスキーの手首を掴んたと同時に、紬が大声を上げた。
ニッ、と獰猛な笑みを浮かべるドストエフスキー。
その瞬間、ドストエフスキーに触れた男は、武装スーツを纏っているため周囲には気付かれないように、血を吐き、
「死んだ」
絶命した。
その攻撃に、武装兵が一気に警戒を強める。
「妙な動きがあれば即射殺します」
「ええ、行きましょう」
冷静な安吾の言葉に、冷静に返すドストエフスキー。
ス…と立ち上がると大人しく連行されていったのだった。
その後ろ姿を見えなくなるまで、見つめる紬とフィッツジェラルド。
「探偵屋、奴の異能が判るか?」
「……」
紬は、僅かに考え込む。
「いや……」
そして、否定の意を述べた。
ドストエフスキーが武装車に乗せられ、去って行って間もなく、一台の黒塗りの車が喫茶処の前に停車した。
「向こうも方が着いたようだねえ」
ぬるくなった紅茶を口にしながら紬はそう云うと同時に、車から一人の男が降車してきた。
「!?」
その男を見て、フィッツジェラルドは自身の目の前に居る人物を僅かに警戒し始めた。
「「お疲れ様」」
そう挨拶する声が、重なる。
「……成程、双子か」
フィッツジェラルドが、そう呟くと紬と降車してきた男ーーー太宰治はにこやかに笑った。