第2章 家での蜜夜【松岡凛/R18】
荒く息をする私に対して、彼は平然としている。
流石水泳部…肺活量が恐ろしい。
自分だけペースを乱されていることが気に食わなかったので、少しむくれて彼の首元に顔を近付けると軽く噛み付いてやった。
凛「いっ…!おい空、何して…」
彼が言葉を言い終える前に立てていた歯を離してペロリと噛み跡を一舐め。
凛「んっ……やるようになったなお前…」
なかなか聞けない彼の艶声に優越感を覚えながら再び視線を絡めると私は口角を上げ…
空「私をこんな風にしたのは凛なんだから、ちゃんと責任取ってよね」
と勝ち気に言ってみる。そうすると、どうやら彼に火を付けてしまったらしく…
凛「…あぁ、いくらでも取ってやるよ」
と不敵に笑みを浮かべて私を抱き上げてベッドへ移動しては今度は後頭部を手で抑えられ噛み付くように唇を合わせてきた。
まるで、獲物を捕らえる鮫のように…
私がそれに応えている間、彼は空いている方の手を服の中に滑り込ませ、下着の上から膨らみを探る。
慣れたようにホックを外すと露わになった胸の頂きを指で摘む。
空「んんッ………はァっ…」
甘い疼きが全身に渡って思わず唇を離してしまうと、彼はニヤっと口角を上げてから今度は先程摘んでいた頂きに舌を這わせた。
空「んぁっ………ふっ……」
望んでいなくても漏れ出てしまう艶声に羞恥で頬を赤く染めながらそれ以上声を聞かれないように口に手を当てて必死に我慢するが、執拗に責めてくる彼の手や舌にはかなわず、微かに隙間から小さく声を零す。
ひたすら責めていた胸元からやっと彼が顔を離すと、呆れ混じりに私を見遣り、
凛「いい加減慣れろよ…声、聞きてぇんだけど」
と言っては長く骨張った指で私のお腹をツツ…と撫でる。
ビクリと大袈裟に反応してしまう体には、本当に触って欲しいところを触ってくれていないからか余計に疼きが広がってしまう。
スリ…と太ももを擦り合わせると下着にジワァ…と愛液が広がるのを感じた。
太ももを擦り合わせている私の様子を見ては彼は再び意地の悪い笑みを浮かべ、私の耳元に顔を寄せると…
凛「…こんなんでいいのか?お前のして欲しいこと」
と吐息混じりに問う姿は、まるで悪魔だ。