第2章 発見と発覚
突っ込みたくなるが、持ち前の精神力でなんとか言葉を飲みこむ。
「…。ところで魔物はどうした?通報では魔物が出たって聞いているけど。」
「今、私のあいかたが探してる。」
「大佐は探さなくていいのか?。」
「ん?だい……。」
大丈夫。そう言おうとした時、向かい側から一人こっちに来るのが目に入る。下科のあいかたの零人だった。
「おお〜。零人お疲れ。どうだった?魔物はいた?」
下科は立ち上がる。それにつられて、高橋も立つ。
「あっ下科さん。あー疲れた…。
も〜、魔物なんてどこにも居ませんよ。」
下科と同じ軍服に髪は黒、顔を見れば童顔が汗でびっしょり。
「嘘ー。居るはず。もう一回見て来て〜。」