第16章 合理的はなまる
そして、演習試験当日。
ロボット……対ロボット……。
更衣室で着替えているとき、緊張で手が震えそうになった。
だってあのロボット軽くトラウマで……。体育祭の時、お腹めっちゃグーパンされたし、顔殴られて鼻血でた。思い出しただけで身震いする。
そんなズーンとした顔でいると、筆記試験を無傷で終え、凄ーくハッピーな三奈ちゃんに声をかけられた。
「ヘイ安藤!なにそんなにズーンってしてんのー?元気出していこーぜー!!そして肝試そー!!!」
三奈ちゃんに見えているのはもはや林間合宿だけのようで、
「三奈ちゃん……私…緊張で……お腹痛くなってきた……。」
「えっ!わっ!顔色悪!!そんなに緊張してんの!?」
「えー!ひよこちゃん大丈夫?」
そう、お茶子ちゃんも声をかけてくれる。
そりゃあ緊張するよぉ…。だってみんなと一緒に林間合宿行きたいもの。ひとり孤独に学校で補習だったらもう……それはそれは……。
「う、不安だ…不安だよぉ……。」
「大丈夫ひよこちゃん!一緒に頑張ろ!!そして、みんなで林間合宿行こう!!」
「お茶子ちゃん……。」
2人でひしぃっと抱きしめあった。
そうだ、うん!
うじうじいってても同じことだ!大丈夫!きっとみんなと林間合宿に行ってみせる!