第9章 乙女の憂鬱【豊臣秀吉】
「…そうそう、これが短冊で5文…つまり5点貰えるんだ。」
「そうなんですか…。」
私はじっと花札を見詰めていた。
やっぱり…つまらない。
でも、私を勇気づける為に秀吉さんはやってくれてるんだよね、きっと…。
「…楽しくない?」
少し寂しそうな声が聞こえる。
上を見上げると秀吉さんと目が合う。思考停止。
「え、えっと…気分が乗らないっていうか…。」
「うーん…本当にどうしたらいいんだろうね…。」
「本当にごめんなさい…せっかく秀吉さんが誘ってくれたのに…。」
「ん…まぁ、しょうがないよ。うん。」
「…でも。」
確かに楽しくはない。つまらない。けど…。
私はそっと秀吉さんの肩に顔を載せる。
「秀吉さんとこんなに長くいるの初めてかもしれない…。」
「楓…。」