第5章 ギャップ【真田幸村】
"何処かに行きたいなぁ"と言った訳でもなく
"この世界に居たくない"と言った訳でもなく
"何故か飛ばされた"っていうね。うん。
姫神子?なにそれ、美味しいの?
ん?真田幸村?なに、タイムスリップ?!
最初は戸惑いばっかりだった。
でも隣には幸村くんがいた。
親身になって色んな事を教えてくれて、みんなを懸命に守る幸村くんに私はいつしか惚れていた。
「…どうしたの?何か考え事?」
幸村くんが顔を覗いた。
"可愛い顔が自分を見詰めてる"
そう思うとなんだか嬉しくなる。
「ううん、なんでもないよ!」
「そっか。…ねぇ?」
「なに?」
「…もしも、僕が付き合いたいって言ったらどうする?」
「…え、なに、誰と?」
「楓ちゃんと。」
…はい?
「誰が?!」
「僕が。」
ええ?!