第2章 愛する人【豊臣秀吉】
そんな事は言えなかった。
いや、そんな事を言ってしまったら更に帰りたくなくなってしまうから。
涙を堪えながら、啼く自分。
いつもとは違う悲しい顔をしながらひたすら中を突く彼。
…本当に私を愛してくれてるんだ。
その顔を見ただけで分かった。
だからこそ別れないといけないのかもしれないけど。
神様って残酷で
最低である。
「ぅ…そろそろヤバいっ……外に」
「な、中に出してぇっ!」
「だ、駄目だよ…そしたら赤ん坊が…!」
「いい…出来たっていいから、ァ、貴方がいたって、いう事、を身体に叩き込ん、でぇ、ん、は、あ!」
「分かった…っ!」
そう言って愛はさらに激しさを増す。
私は白い波に逆らわず、そのまま意識を手放した。
愛する、あの人の声を聞きながら…