第2章 愛する人【豊臣秀吉】
「姫神子の居場所が分かりました。」
洗濯してお昼を食べた後、始まった全体会議。
…やっぱり見つかったんだ。
「もしかすると本当に姫神子に会えて、楓は元の世界に帰れるかもしれません。」
「そ、そう…ですか。」
三成さんは淡々と姫神子に関しての事を告げる。
その一言一言が辛くて…悲しい。
「良かったね!楓ちゃん!この情報が本当なら帰れるね!」
好きな人が喜んでいる。
「よ、良かった…です。」
笑えなかった。帰れるけど…好きな人が居ない世界には居たくなかった。
ここにいるのが辛い…。
今は1人でいたい。そっとしておいて欲しい。
「ごめんなさい。お腹が痛いので自分の部屋に戻りますね。」
そう言って私はその場を後にした。