第5章 終わり。
縛られおびえているのはカカシや私達もそう。人狼という言葉に。
は微笑んで、辛いと言わないから。
「カカシがさんを怯え続ける限り変わらないし、解り合えないよ、何もね」
「リン!言い過ぎだ」
「オビト、教えてあげなよ。さんは生まれてすぐ両親に里の外に捨てられたんじゃないって。二人は木の葉に殺されたんだって。それをどうしてカカシには言わないの?」
「うちはの中でも極秘だ。」
カカシの前に立ち見上げる。
「さんがしらない、さんの事だよ」
「言うこと無い…カカシには言うなって言っただろ!」
「カカシのお父さんと四代目、うちはからも精鋭がいたらしいけど、小隊2つでさんの両親を殺したの。人狼が群れることは禁止されているし、ましてや子供なんて脅威だと上の判断だったんだって。だから、殺したの。さんはその時にカカシのお父さんが見つけたんだよ」
「な、んで」
「子供を作ったから、殺されちゃったの。連れ帰ったさんには一切その情報は渡されなかったみたいだね、もともと里の外でこそこそ育てられていたみたいだし、人狼としてなんて何も知らないの。全部上層部、ダンゾウ様、他の忍が人狼としての情報を与え今の彼女なのよ?」
「リン!」
「さんを護るように、まず、父親が死んだ、次は母親が死んだ。目の前で死んだ、のさんは人の姿をしていて二人に抱きついていたんだって。どうしてお母さん達を殺したのなんで?って。それはそうよね、小隊すべて怪我人無し。無抵抗だったのよ。さんの記憶は消され、連れ帰ったってわけなんだよ」
「やめろ、リン!」
「簡単に、人一人理解し合えるほどあの人は普通でもなければ常識人でもないと思うよ。それに、カカシのそれ。押し付けに見えるから、さんは怖いのかもしれないね」
オビトに腕を捕まれ、その場を離れる。