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【NARUTO】人狼といっしょ。

第5章 終わり。


「ねぇ、リン。俺少しは彼女と夫婦になれた気がしたんだ」
「うん…」
「オビトやイタチからしたら俺が間違ってるって言われたけど、あの子もオビト達と同じ考えだったんだね、苦しくなる」
なんて声をかけるべきかわからなかった。
ごめんね、困らせてと言うが、憤りを感じているのが丸わかりだった。
「カカシ先生、なんであんなにねーちゃんに冷たくするんだよ!」 
「お前には関係ないよ、夫婦の問題だから」
「……カカシ先生は知らないんだろ、綱手のばーちゃんから雀の涙程の小遣いを毎年もらって金平糖買って小説持って、一人で此処に来ていたって。それが、普通の夫婦ってやつなのかよ」
「綱手様、から?」
「前にカカシ先生から貰えばいいだろって言ったら、自分の為に使いたいからって。俺さ解んねーけど、ねーちゃんが先生に怯えているのは解るよ…」
わかる気がした。さんはそういう人だと納得できる気がした。
いつも読んでる小説は、シズネさんやイタチさんがあげたもの。
時々綱手様にお金を貰って買いに行ったりしていると聞いていた。
本が好きなんですか?と前に、聞いたら少女の様に微笑んで、「はい!大好きです!人間になれたような気になれるの楽しいんですよ」と声音を弾ませていた。嘘をつかないあの人の本音。
カカシの話を振れば、動揺するのではなく。
ここに来たことを黙っていて欲しいと、お願いをされた。不思議に思い聞けば、私が私の為に時間を頂くのは申し訳ないからと言っていた。納得した、カカシは旦那様ではなく主なのだと。
甘味が好きでこっそり冷蔵庫には杏仁豆腐を常備しているとか、小説を読んでいて眠っちゃったとか、普通の女の子で、オビトやイタチさんが言っていた人狼としての常識が解らなくなった。
私やカカシ、オビトはきっと彼女の大好きにはなれない、小説が好きとか杏仁豆腐が大好き程度にはなれるだろう。
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