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【NARUTO】人狼といっしょ。

第5章 終わり。


目が合うと不安そうに瞳を揺らす。 
「……、お前は俺達を見てなんとも思わないの?」
目を見開き、少し考えこみ笑みを浮かべた。 
「素敵だと思います、はいっ!」
嘘や見栄でも無い。
その言葉。
「俺の奥様はなんでそう思うの?」 
ふと、見上げると笑っているけど怒っていた。 
知らずに彼女は頬を染めて言う。
「恋というのは恋人と言うのは思いを通わせ寄り添うことだと知りました、お二人の姿を見てると心がぽかぽかしますから」
さんは可哀相と思った言葉だった。
「あのね、、普通は焼きもち焼いたり怒ったりするんじゃないの?」
「なぜ、ですか?だって、お二人は幸せそうで私も嬉しくて…」
「だって、恋人の先には夫婦があるんだよ。俺達は夫婦でしょ?なら、浮気とか考えないわけ?」
目を丸くして、理解出来ないという顔をする。
「それはおかしい話です。私は生涯貴方の監視下にと不自然が無いように私の為に旦那様は旦那をしてくださっているのでしょう?私は、恋とかそういうの解りません、から」 
さんは解っている。可愛そうなぐらい理解している。
「それに、恋や愛は人間のものですよ?人狼は獣です、よ?確かに私達は夫婦ですが、人間の夫婦ではないですよね?私達…?だって、私人間ではないですから…」 
さんは正しい、そう思ってる。
私も人狼に始めて出会った時、優しすぎて恐怖を覚えた。罪悪感からなのか、疚しさからなのかわからなかったけど、今なら不気味な恐怖だとわかる。
「……は、それで良いと思ってるの?」
カカシが何を言わせたいかは何となくわかる気がする。
「え、っ、私、今すごく幸せですよ…?」
驚いたように言う、それを見てカカシはぎゅっと拳を握っていた。
彼女はその瞬間涙をながす。
「ご、ごめんなさい、す、すぐに帰りますから、その、少し、誕生日で浮かれていたみたいなのです。申し訳ありません」
頭を深々下げて、髪の毛を靡かせ走り去る。ナルトが引きとめるが、振り払い逃げるように姿をけしていた。
彼女が何を感じたのか解らない、カカシは珍しく笑っていなかった。
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