• テキストサイズ

【NARUTO】人狼といっしょ。

第4章 少しの歩み。


それは人を幸せにする粉でもでているんじゃないかと思うぐらい、愛おしく感じる。
「おつまみ作りましょうか?」
「お願いするよ」
「かしこまりました」
惜しげに離すとはカカシの手に触れる。
「昼とはいえ冷えますので、中でお待ちください」
「そうするよ」
真っ白い狼の姿を見ておいでと一言で引き寄せた父親を想い浮かべ苦笑いをする。
彼女を見て父さんはどう思ったのだろう。
まだ、俺は恐ろしいと感じるのに…




夕刻になり、味噌が切れていたことに気が付き慌てて買い出しに走る。
何とか閉店間際に間に合い購入して安堵をしながらお店を出た。家にあるものと無いものを指折り数えていると、ふと視線の先にカカシとリンを見つける。
お仕事帰りかと、駆け寄ろうとすると背伸びをしたリンは猫背の彼にキスをしていた。
少しの間彼は固まり口論をしていたが、内容は思い出したくなかった。
には到底理解しがたく、目を閉じ瞬身の術で家に帰った。
最近は、自惚れていた様に思えた。
旦那様には恋人がいる事を忘れていた。
口元を抑え、吐き気と頭痛に玄関に座り込む。
忘れちゃいけない大切なことを思い出した気がした。
苦しくて胸が締め付けられるようで涙が流れだす。
「く、るし、いっ」
遠退く意識の中、都合の悪いことは忘れようと脳内が処理する。
ドサッという何かが落ちた音に振り返ると、オビト様が立っていた。
「、おまえ…どうした?具合悪いのか?」
「な、なんと、もありません。すこ、し、くるし、く、て」
「カカシは?」
首を振ると、抱き上げられるが抵抗も何も出来なかった。
「綱手のばばぁか?鎮痛剤あるのか?別の病気か?」
「やすめ、ばよく、なります」
「嘘だったら即ババぁのとこに行くからな」
「はい、おねがい、します」
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp