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【NARUTO】人狼といっしょ。

第1章 泣き虫な子。


ピーンポーン。

ふと、振り返り玄関を開ける。
「はい、どちらさま…あらまぁ!」
可愛い小さなお友達。
その姿を見てつい笑みが溢れる。
「、普通さぁ開ける前に言うんじゃねーの?あぶなっかしいってばよ…」
「まぁ、心配してくれたんですか?」
「そりゃ……天然だし、なんかこう、頼りないからなっ!」
キュンっとしながら訪問者のうずまきナルトを抱きしめた。
久しぶりに誰かに心配された。
それが嬉しかった。
「夕飯、出来てますよ、食べるでしょう?今日も沢山余ってるのよほら、上がってくださいな」
「やったぁ!いつも作りすぎなんだってばよ、俺が来ない日どうしているんだよ」
おじゃましますと言って入るナルトをちらちら見ながら茶の間に案内をする。
彼は風呂から上がったら部屋に行く。
顔を合わせることはないと確信していたから。
この二年がその証拠。
「ポイですよポイッ」
「えっ!?勿体無え!」
「ふふ、私はあまり食べませんからね、あぁ、でもナルトが来てくれるといつもよりは食べられるから不思議ですね」
くしゃくしゃとナルトの頭を撫でると、子供扱いすんなと怒鳴っていた。
それが愛おしくて、愛らしくて、子供がいたらこんな風に育ってほしいなと思ってしまうのが可笑しかった。
 茶の間に行くとたったったーと手を洗いうがいをするのを見て笑みが溢れる。
さんまの味噌煮と、おみそ汁、それに加え冷奴とおでん。
流石に作りすぎていたので、ホッとしながら火をかける。
お皿を並べたり、ご飯をよそったりしているのを見て愛おしさで頬の筋肉が溶けてしまう。
「まぁまぁ助かりますよ」
「へへっ、そ、それより冷えてても美味しいってばよ!」
「暖かいご飯は明日への活力ですから、特に!ナルトは困ったことに偏食ですからね、ちゃんと食べてもらいますよ」
「偏食はよけいだっつーの………」
いじける姿すらいじらしい。
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