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【NARUTO】人狼といっしょ。

第2章 愛してもらいたかった。


倒れる毛先が黒く根元が白く藤色に輝く女。
骨と皮だけのようでひどくやせ細っていた。
綱手様とサクラやシズネさん等、紅とアスマ、ナルトやサスケイタチが険しい表情で見つめていた。
「ナルト、すまなかった。元に戻してくれ」
「けど・・・」
はうっすら瞳を開けて微笑む。
ナルトに手を伸ばして、口元を緩めていた。
「な、ると、・・・おかえり、なさい・・・ゆ、うしょ、く」
「あぁ・・・勿論食べていくってばよ…どーせまた沢山…っ」
「んっう、れし、い」
ぴとりとナルトの頬に触れていた手はすとんとナルトの膝に落ちていた。
「お前たちは下がっていろ、移動させる。を封印する。ナルト、イタチお前たちは手をかせ」
「封印…?どういうこと、ですか」
「…お前の彼女、だろう?リンが相談役に言ったんだ、カカシを噛んだと。報告をしなかったお前も悪いが、そうされてはもうどうにもならない」
「リン…が?」
「人の姿に無理やり戻したが、やはり、人の体になると衰弱してしまう…人の姿を封印して、この子を犬塚家に引き渡す」
を抱き上げた綱手。
「紅とも親しいらしいからな、様子見は紅に任せる」
「ま、待ってください五代目、彼女は普通の女の子になりたかったのですよ」
「だから…」
綱手はカカシを殴る。
「私はお前に監視を命じたことはない。ただ、夫として暮らしてやってくれと言っただけだった。お前はそれを監視と捉えた。私の話を聞いていたのはだけだった。」
普通の女として、妻として扱ってくれと言われていた。
そんなこと、出来るわけなかった。
言い訳かもしれない、彼女が言う普通は分からないが、それに、普通の妻というのももっと理解できていなかった。

けど、あの家で待っていたのは人狼でも狂犬でもない、ただの妻だった。
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