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【NARUTO】人狼といっしょ。

第2章 愛してもらいたかった。


「私がニクインデショう、ヒト、じゃナイのにマネゴトするのがキもちわるイからでしょウ?ころ、しタいのヨ」
声が聞こえ、りんは振り返る。
彼女を見ると、背を向いたままだった。
「…そう、なの?」
リンは少し納得した顔をしていた。
「ジんろ、うは、ヒと、とドウ、トウになレナ、イ」
彼女はどんな顔をでそんな事を言っているのだろうか。
振り返らず、尻尾を一回振り上げぱたりと床にはりつく。
「、いつから喋れるようにまで回復していたんだ」
「カカシ、答えて」
「なら人の姿に戻れるんでしょ」
「カカシ!!」
彼女は立ち上がり、リンに威嚇をし飛び跳ねる。立ちふさがると思い切り肩を噛む。
食い込む牙、はリンに叩かれて離れる。
そんな簡単に離すわけがない、まるで、リンに助けられたように。
彼女は、むくりと起き上がり毛づくろいをする。部屋の隅の座布団に座りながら。
そして、目を閉じた。
金色の瞳はもう何も写さない。
「人狼は人ではないわ、カカシ」
その言葉の結論は現状とてもふさわしい言葉で、現状ではとても説得力があった。
リンの報告により彼女は猿轡をさせられることになる。
手足には手袋をつけられ、同じく座っていた。
目を閉じて、座っている。
喋ることも許されず、微笑むことも許されない。
彼女は人間ではないから。
忍びではないから。

おはようと声をかけるのが怖くなった。



夏の日、朝早くから任務に出かけていた。
急に決まりバタバタと出かけたのは覚えていた。
部屋の窓を締めてきたのは覚えていた。
嫌な予感がし、リンとオビトを置き去りにアパートに戻る。
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