第13章 強さ。
家に帰ると、アスマが紅を迎えに来たらしくそんなにのんびりしていたのかと時計を見る。
はナルトに手を洗うように声をかけると何故か笑われてしまう。
ナルトもわかってるってばよと少し不服そうに言っていた。
も手を洗って、うがいをして、紅に今日は何を作るんですか!と意気込む。
「今日はそうね、野菜炒めと、肉じゃがにしましょうか、大飯食らいばっかりだし」
「だってよ、オビト」
「お前の事だよ、アスマ」
「なら、私とちゃんは包丁で下ごしらえするね」
「あんた達は、テーブル拭いてちょうだい」
紅が布巾を絞ってアスマに投げつけていた。がやろうとすると、リンがこっちで皮むきしようと止められてしまう。
小さな椅子に座るリンとは大量の芋を横に起き皮むきをリンに教わる。
サクサクと向いていくリンの手元を見ながらも懸命に真似しようとしていた。
「オビト、しっかりやれよ」
「アスマ⋯てめえ」
「と二人でナルト迎えに行ってたらしいな」
「紅の指示だ」
「へぇ、人の女のせいにすんのか、ハハハ」
一瞬の沈黙。
「や、ごめん、悪かった、二人で居たこととは黙っててくれ」
沈黙に落ちていくようなオビトの声。
リンはクスクス笑っていた。
にはそんな余裕もなく、ただただ、デコボコとした芋と戦っていた。
「それは、難しいなぁ、オビト先生。とりあえずほら、テーブル拭きだな」
「あああああああクソっ」
乱暴に力いっぱいテーブルを拭くオビト。
ふと、顔を上げて二人を見てリンは吹き出した。