• テキストサイズ

【NARUTO】人狼といっしょ。

第13章 強さ。


 「ちゃん、忘れていいよ。いまのちゃんには関係がない事だからね」
 「そうして、優しくされて、その優しさの中だけで生きていけばいい。戦いをしない理由を、戦えない理由を作り続けて貰えばいい。」
 「イタチ君!!」
 「貴方がそうなったのは自業自得だ。なぜ誰もそう言ってあげないのです?あの人を嫌うことも、あの人を忘れることも所詮できない癖に。何故、あの人ばかり傷つけられるのか私には分かりません。与えられた優しさをただ、ダラダラ垂れ流し、あの人を突き放しもしない最も酷いのはでしょう。」
 「イタチ、それ以上は言うな」
 髭の男が止めたのはリンちゃんだった。
 クナイを構える二人、リンちゃんの腕をつかむ男と、応戦しようとしたイタチの目と手をつかむ男。
 私はただ呆然とした。
 「ただ優しいだけで、人格を変えるほど傷つけたは被害者だとでも言うんですか」
 「そうじゃない、リン、こいつどうしたんだ落ち着け、イタチ」
 「⋯子供を殺すと言うなら、私は本気ですよ」
 「あー⋯なるほどな」
 「オビト!?」
 「誰も責めないで話をするのは難しいと思うんだ、リン。俺達は誰の味方もなっちゃいけねぇよ」
 悲しげに笑うオビト。
 リンは力が抜けた。
 「なん、で!オビト!?なんでなの!」
 オビトと呼ばれた男はの前にしゃがみこみ頭を優しく撫でた。
 「が、あいつを愛していたのを知っているからだよ、が弱かったんじゃない、俺達の力不足だからなリン。」
 支えようといつか、誓った。
 二人は困難な道を行くだろうと。
 二人で支えようと、決めたのに出来なかった。
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp