第13章 強さ。
こくりと頷きリンに抱きつく。
寒くないのに何故か震えていた。
「リンちゃん、リンちゃんぁ、あ、あのね、あのね、分からないの、ずっと、分からないの、言えなかった、言えなかったの」
「うん⋯」
「なんで、なんで、あの人、に酷いことばっかり言ったの?、なんで、あんなことされたの」
を抱きしめ、よしよしと頭を撫でる。
さらりとした髪の毛。
真っ白で美しい肌と睫毛。金色に輝き震えていた。
「あの人はね、疲れて、疲れて、きっと、凄く悲しかったんだ。けれど、ちゃんに酷いことしたのは許されないの。私も絶対に許さない。」
「りん、ちゃん?」
「⋯⋯その時酷いことばっかり言われて悲しいことをされたでしょう?その時に赤ちゃんが出来たの。」
「なら、その人との赤ちゃんなの?」
「⋯多分⋯そうだと、思うな」
「⋯⋯リンちゃんの友だちって言ってた!」
涙声でいう。イタチとリンは深くため息をついた。
「愛していたら、何をしてもいいの?疲れていたらなにをしてもいいの?」
「ダメだよ」
「なら、なんで、、赤ちゃん産むの?」
「それは、ちゃんが決めていい事だよただ、火影様は、産まない選択も勿論考えた上で、産んでもいいって言う選択もくれた理由だから」
「わ、わたし、何も知らないのに、産めるわけないよ!!」
イタチは眉間を揉んだ。
「に選択も何も無いんですよ。貴方は、残念な悪魔に好かれたんですから。今まで通り流されたらどうです」