第11章 人狼とは。
しゃがみこみ見ていたは立ち上がりカウンターに走る。
「おじ様!おじ様!!!」
「あぁ?」
まずいのでは?
カカシも慌てて立ち上がるとは、カウンターから身を乗り出し、おじ様!ですよー!と叫んでいた。
すると、眉毛で見えなかった瞳がちらりと見える。
くしゃくしゃとの頭を撫でてにこりとする。
「か!」
「はぁい!ご無沙汰しております」
「髪の毛切ったのか!わかんねぇだろう」
「すみません、あのですね!グラスを何種類か購入したいのですが!」
「統一した方がいいか?バラならかき集めて安くするぞ」
「まぁ!でしたらバラで!お願いします!あと、大皿を三枚と、中皿を六枚ほど!」
「おう、待っとけ」
はぜぇはぁぜぇはぁ言いながら何処か誇らしげに振り返って微笑む。
「おじ様ね、難聴なのと目があまり良くないのですよ、なので、なるべく大きな声で伝えないと伝わらないのですよ」
「そ、そうなの?」
「はい!でも、ここに置いてあるお皿やグラスはおじ様がゆっくりゆっくりと時間をかけて沢山作ったものなのですよ!きっと、カカシ様も気に入ってくださると思ったんです」
確かに、どれも少しずつ違い美しく派手すぎない食器の数々。
「どうしても、割らないで持って帰る自身が無かったのですよ」
こんなに素敵なんですよー!と小さな店をぐるぐる周りながら言う婚約者さん。
一緒に見て回ると、視線が止まる。
何故かそのグラスは三色も色を使っていて美しいと目を奪われた。
は真っ赤な顔をして、こっちも綺麗なんですよ!と言う。
「うん、俺はこれを買おうかな」
「へ?!」
なんで驚くの
「こ、こっちの方が!」
「一緒に使おう?ね?はい決まりー」
「あっあの!」
ーとおじさんに呼ばれふたたびはい!はい!と言いながらカウンターに行く。
お会計を済ませると、途中買っていた、肉まんと、レジ袋に入ったものを渡す。
「肉まんと!ほうれん草のお浸しと!さば味噌煮ですよ!!!」
「おお!俺の好きなものばっかりだな」
「はい!!是非食べてください!!!」
ありがとう、助かるよと言って不器用に微笑む。