第11章 人狼とは。
「二人に夜食をちょくちょく渡してるってしってるんだよ?」
俺にはないよね?
と言うような笑顔に肉屋のおばさんは大笑いしはしどろもどろ。
「、俺にとって大切な女の子はなんだよ。人狼って言うのは知ってるしみんなわかってること、でも相手とどういう関係性でいるか、距離感でいるかはが決めていいことではないよね」
何も、言えなかった。
「人ってね、集団生活の中の為の規則を守り生きてる。けれど、みんなが皆右向け右ではないから、規則がいるんだよ」
にこにこする肉屋のおばさん。
解ったかい?と優しく聞くカカシ様。
胸が、じわりじわりと温まる。
「はいっ!」
「ちゃん、困ったことがあれば何時でも此処においで、おばちゃんやおじさんが多いけど沢山色んな話をしようね」
小さい子のようで、誰よりも自身が人狼と、人々との間に壁を作り当たり前だと問うことを理解していた。
書物で埋めた知識と、学んでしまった知識。
経験した酷いものばかりがを埋めている。
少しずつ、少しずつ。正しい方へ。
自分を正しく愛せるように。
「にしても、勿体ないねぇ髪の毛」
サラリと指どおりふにゃりと破顔しているおばさん。
は照れくさそうにしていた。
「ナルトには評判が良いんですよ?美人はショートが多いって」
「あぁ、あれかい、九尾の子だね」
「はい!好き嫌いは多くて野菜全然食べないのですが、ここのお肉は美味しい美味しい食べてくれるので買っていくのが楽しいです」
ふむふむとカカシはを見つめる。学習能力は凄いなと、いや、ナルトはわかりやすいからか?なんて考えているとまた、お肉を貰いは嬉しそうにしていた。
食器を買いに行くんでしょ?と言えばハッとしていて買い物を満喫している婚約者さんが愛らしかった。
目的の場所に行くと無口なおっさんがカウンターに座ってるだけ。は、ごめんくださいと笑顔で入っていったが挨拶も特にない。
「大皿にしましょうか?あら、見てくださいこちらのガラス皿綺麗ですねぇ!冷やしラーメンとか涼しげに映えそうですね」
「そうだねぇ、あぁ、そう言えばグラスも無かったねどうする?」
「そうでした!」