第11章 人狼とは。
息子よりちゃんと確信を握っていて、ぞわりとした。
そう、この子の言う通り。
「なのになんで、図書館の資料とは違うってイルカ先生が言っていたってばよなんで、なんで!それに⋯は、渡された本より、ちゃんと、皆大好きなんだってばよ」
ため息を静かに落とした。
そう。
「人狼は、主人以外を敵と見なす、主人を深く愛する、体力、戦闘力、知力、潜在能力どれをとっても人狼に敵うものはいない、そう書いてあったのかい?」
優しい目元。
ナルトは頷いた。
顎に指をかけて、困ったように微笑む。
「そう、それが狂ったのは、短命だったはずの人狼が、人並みに長生きするようになったから、だよ。」
「⋯なんで、長生きしたらそうなるんだってばよ」
「そうだね、例えば、いじめっ子や、いじめっ子の友達に四六時中見張られるのはどんな気分だい?」
「⋯⋯すげー⋯嫌だってばよ⋯」
素直だねと、褒めながらそうだろうね、と続けた。
「人狼は強いと里のものは知っていた、だが持って能力は二、三年とも知っていたんだよ、けれどどうだい、どんどんと進化をしていく人狼に里のものはただただ、恐れた。人狼は主人以外敵と見なすからね、愛想なんて良くもなかったし、のように人間ベースでは生活をしていなかった」
「強いから⋯?」
「いいや違う、自分たちとは違うから」
サクモの言葉にナルトは喉までこみ上げた言葉を飲み込む。
その様子を見てサクモはナルトの頭に手を伸ばす。なでなでと。褒めてやるように撫でた。
「人にとって当たり前の防衛反応だ、そして、人狼が主人以外敵と見なすのをいい事に友を殺させ同胞を殺させた。それで学んだのが、憎しみ。人間への恐怖。それと同時に直ぐに人狼は群れる事を禁じられ、生きていることが悪いことのような風習になったんだよ」
「⋯っ」
「それからはあっという間に人狼と言う、一族は衰退した。そんな彼らを武器としてうちは一族は扱い、そこで唯一の生甲斐を得たんだろう、それでも、里が決めた事には従わねばならないからね、今里にいる人狼はだけとなるのにはそうかからなかったよ」
「⋯なんで、里の皆は⋯それを知らないんだってばよ!」
「⋯⋯⋯火影の過ちだからだよ、人狼と言う一族と手を組んだのは過ちだったと⋯えらい人たちはそう考えているんだよ」