• テキストサイズ

【NARUTO】人狼といっしょ。

第7章 恋をした。


首を振るが、干し芋を口は離していなかった。
何故かちらりと川を見て、立ち上がる。ごくりと干し芋を飲み込む。
「ぜ、ぜんぜんすいてませんよ!!はいっ本当にっ本当です!!!」
「そう?」
行きましょうと立ち上がったがこそこそと干し柿を口にしていた。
「お腹すいているなら、気休め程度にだけど父さんおにぎりくれたんだけどな」
ぼそりと呟くと涙を浮かべてこちらを見る。
「焼き魚じゃないんですか?ご飯があるんですか?」
あぁ、父さんと一緒だと思っていたのか。
一週間ずっと焼き魚を食わされていたと聞いていたけど、そこまでトラウマだったとは。
おにぎりを手渡すと嬉しそうに食べていて笑いが止まらなかった。は本当に川で焼き魚は結構ですと言いながらもぐもぐと食べていた。
そこから一時間と少し歩くと、見えてきた宿屋にはほっとしていた。
おにぎりを食べて元気になっていたはチェックインをどうするのかを後ろや隣でじっと見てはそわそわとしていた。背中を掴まれ、ついてくるのは無意識なのだろう。立派な旅館で、前を見ずずっとそわそわしていた。自分の部屋覚えているのかと不安になりながらも部屋につくとは固まっていた。
「か、カカシ様…畳も、部屋も綺麗で…私、ここでは寝られません」
「ぶっ…、落ち着いて」
「お、おち、おちつけません、こんないい場所で私っ眠るなんて、おこがましいです」
は部屋の入口で眉を下げて戸惑っていた。
手を伸ばし、おいで、と言えばそっと重ねる手。
「可愛らしい奥様ですね」
「そうなんですよ」
部屋に入りその会話が耳に入らないぐらいには騒がしく部屋の中を見て回っていた。
「サクモ様からお伺いしておりますので、ご自由に」
一瞬その言葉に驚いたが納得する。
そうか、そういうことかと。
部屋に二人になるとは座布団を部屋の隅から取り出し並べて微笑む。
「なんでこんなことになっているのか今もまだ理解できてませんが、なんだかドキドキしますね」
「そうだね、俺もなんか緊張してくるよ」
「まぁ!カカシ様もですか!それは稀有なことですね」
そうでもないんだけど、と口にしようとするとはお風呂がありますよ!!とはしゃぎ回る。
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp