第7章 恋をした。
「リン…ひっでぇ…」
「カカシの圧勝だよ…流石だよね!!!」
「慰めるつもりあるのかよ!!」
リンとオビトは甘味屋にて反省会をしていた。昨日の反省としては誰の目に見ても全敗だった。
はすごいですね!!!でもイタチさんの方がすごいですよね!!と謎の勝利の言葉をカカシにかけていた時にはこいつ正気かと誰もが思ったが何故か面白そうにカカシが笑ってたのでだれもなにも言えなかった。
本日、そして二人はめでたく温泉旅行行く日。
「リン、知ってたか?カカシがを好きだって」
「知らなかったよ!びっくりしたもん」
「…」
ちらりとリンの表情を伺う。
「でも、なんとなく。感じてたかもしれない、ほら、最近まっすぐ家に帰るって言っていたでしょ?さんがサクモさんのところに来てから…」
「まぁ…そうだな…」
「休日もおうちに居たりさんやサクモさんの手伝いしてるみたいだし、そう考えたら…わかっちゃう気がするよね、カカシああ見えて不器用だし…」
「ずりぃよな…ほんと…」
泣きそうな顔をしたか、リンが寂しげに。
「決めたの、二人を応援するって。なんかずっと昔からさんを知ってるみたいな気になるときあるんだ」
オビトは目をまるくする。
「…あぁ…そうだな…俺も…そう思うときがある」
カカシがに優しく寄り添うとき、とても幸せそうに微笑んでいるから。
がドギマギと不安げにしているのも、どこかで知っていた気がする。
「きっと二人はこれから茨の道だと思うんだ、そんな時にちゃんと味方でいてあげたいの」
生半可な覚悟じゃ口には出せない。
そう、人狼と共に生きていくってことは辛く悲しいだけかもしれないのだから。
「ま、カカシならなんとかしちゃいそうな気もしないでもないけどな」
「そんなことないよー!私たちのちからもきっと!」
「アイツ抜けてるところあるしな、きっと頼ってくる事もあるはずだ!!!」
「うん!!」
二人の周りには沢山の幸せで満ちているように祈る二人だった。