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【NARUTO】人狼といっしょ。

第1章 泣き虫な子。



 酒を飲むとはぐーすかと綱手の膝枕で猫のように眠っていた。
『姫様、恋愛とはなんですか?恋とは?彼氏とは?旦那様とは?』
「シズネ、こやつはもう何も望まないし、望めない、時々連れだしてやれ。子供のようにはしゃいでくれるだろう」
「はい……」
『そんなもの、自分で理解しろ!』
「いつか、もう一度自由を望んだのなら、火影を辞しても叶えてやるつもりだ。その時は許してくれ」
「…………はい」
はすやすやと眠り、膝にうつぶせ眠っていた。
「娘のように愛しているよ、」
頑固で、どうしょうもなく馬鹿で、賢い娘。
真っ白の髪の毛を撫でる。
あついーとぶん投げたかつらを抱え眠る姿を見て思い出す。
『こ、こんなものをかぶれと!?私は自慢ではありませんが薄毛ではありません!』
大切に今は重宝している。
あぁ、うつくしい白髪根本は藤色をして神秘的だった。
それを誰もが許しはしなかっただけだ。
向かい入れた時点でつけていたのだから一度も外していないのだろう、自分の部屋以外。
白いまつげ金色の瞳。
真っ白の髪の毛。
忌み嫌われ、鎖に繋がれる小さな狼。
酒の肴にはもってこいだった。
随分と美しくなった娘の姿は。
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