• テキストサイズ

【NARUTO】人狼といっしょ。

第1章 泣き虫な子。


「、入るよ綱手様から…」
朝早く、妻の部屋を訪れる。
そこには数冊の小説と、数枚の着物が積みあげられているだけで何もなかった。
女性の部屋というのはモノであふれているイメージがあったからか、何故かゾワリとした。
「あら。こんな姿で申し訳ございません。旦那様、おはようございます」
背後から聞こえた声に振り返る。
鶏を抱えている姿に驚く。
「文でしたらテーブルに置いておいてくだされば後で確認いたします」
「…そう」
作られた不動の笑み。
頭を深々と下げて、テクテクと裏庭に歩いて行くのを見て深くため息を落す。
いつの間にか、あの笑顔では笑ってはくれなくなった。
『まぁ!私の旦那様に!?本当ですか?お世話になります、カカシさん。末永く宜しくおねがいします』
白い髪の毛を靡かせほほ笑んだ。
天使のような人だった。
監視のための結婚。いつか別れがくる結婚だとわかっていた。後悔はしていない、けれどあの笑顔で自分を受け入れてくれたのはとても心地よかった。
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp