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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第2章 ~ゆるり、ゆるりと籠の鳥~


「…二人の時だけでも私の名を呼んではくれないか…」




え、何?

今、何て言った…?

聞き間違えじゃないよね?

デレ?

いつもツンギレの三成様が、デレた、だとぉっ!!

うわー、ちょっ…
トゥンク来たあああああああっ!!

この人は石田三成だけど、中身はもっと別の人なんだよ、きっと!そうでなければ俺のみつなりがこんなかわいいわけがない!ってなんか違う!
違うけど…

かわいい。

主に向かって失礼だが、ホントにこの言葉が当てはまる人だなって思ったんだ。

「ちっ…」

三成様は舌打ちをするも、顔が真っ赤で可愛いとしか言いようがなかった。
私はクスクスと笑い、そして彼の手に触れた。


「御一緒にお茶でもしませんか、三成さん…」



貴方の名前を呼んだ瞬間、貴方の匂いに包まれた。


私と三成さんとのゆるい、ゆるい時間。私はこんな時間は嫌いじゃない。
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