第2章 ~ゆるり、ゆるりと籠の鳥~
「っっ!?」
囁いたと同時にひっくり返され、四つん這いの格好をさせられると彼が上から重なる様に被さり、私の胸を鷲掴み、ジワジワと尖り始めた先端を転がす様に摘み上げる。
先程の行為の余韻もあるせいか、痛みの中にも快楽が勝り、出したくもない甘い声が出てしまう。
「っあっ!」
下半身が疼き始め、じわりと下が潤う感覚がする。
何で、こんな奴にっ…!
「堪んないね、アンタの身体とこの匂い」
「そのまま入れようとしたけど、あの男の後って何か嫌だから」
俺様、コッチでいいや。と彼は私を座らせ髪の毛を掴んだ。
彼は下の履物を下ろし始める。
この後の事は予想がつく。
「つっっ!!!」
誰もいない、誰も助けてくれない…。生理的な涙を流しながら、彼の名前を心の中で叫ぶ。
届く訳がないのに…。
(佐助がゲス。すみません…)