第2章 ~ゆるり、ゆるりと籠の鳥~
【※手招く闇】
※佐助がゲス
「な、何故貴方が此処に…」
私は着物を強く抱いた。
彼はあはー、俺様的には別に隠さなくても良いんだけどさぁー、と手を頭の後ろで組みながら私の方をジロジロとイヤらしく見てくる。
ドクン…
あ…。
私の身体がまた騒ぎ始める。
視線が私の身体を貫き、まるで彼に視姦されている様な感覚に陥る。
「俺様、毛利の旦那に頼まれてさ」
名前ちゃんの事探しに来たのよ。
「そしたら…ね」
彼がいつの間にか私の目の前に現れ、両手を掴まれた。そうなると自然と集めた着物が下へと落ち身体が露になる。
「っ!」
ドクン…
「あ、あ…」
だ、ダメ…
なのに、
何で…っ!