第1章 ふわり、ふわりと夢、うつつ
突然の風と共に出現した第三者。
夢って時々全く知らない人が出て来る時あるでしょ?
今、その状態。
他人が出て来る夢って何かの意味があるらしいのだけれど、夢占い的な物に興味が無かった私は何時か友人に言われた事を何で調べたりしなかったのだろうと、物凄く後悔していた。
しかも、その第三者は胸元から顔にかけて霧がかった様に霞み、男性か、女性かも解らない状態。
その人が"わたし"に近付くと、彼女の目線に合わせて屈んだ。
アレ?
何か、このシーン見た事がある様な?
見たと言うより、知っている?
なんか酷く曖昧何だけど…。
そう言えば、"わたし"がその人に向かって何か、
何かとてつもなく失礼な事を言った様な、言わないような…。
「おおぅ…」
どうやら小さな"わたし"はその人に失礼な事を言った見たいだ。
私の視線はその人から彼女へと移すと"わたし"の顔が縦、横とあらゆる方向へと伸びていたから間違い無い。
何て言ったのだ、幼き私よ…。