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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第1章 ふわり、ふわりと夢、うつつ


私が居る場所よりも、更に奥に花が密集している場所がある。
そこに視線を向けると一人の少女が何やら楽しそうに花と戯れて居るのが見えた。

「あの子…」

あの淡い水色のワンピース…。
フワフワしていて後ろに大きなリボンがとても大好きだったんだ。


間違い無い、幼い頃の私だ。


「しかし…」


何故この様な夢を見るのだろう。
私の夢の中だから私や"わたし"が出て来ても可笑しくはない。

だけど、夢ってこんなにもリアルな物かしら?

草を踏み締める感触に匂い。
頬を掠める柔らかい風、それに揺られる私の髪。
全てが本当にある様な、…言わば、幼い頃の"わたし"の元へとそのままタイムスリップした様な感じ。

そんな事を思いながら幼い"わたし"へと向かっていた。
その時、私に小さな衝撃が走った。

「…っ!?」

それは何かにぶつかった衝撃。

「な、何…?」

恐る恐る手を前に向けると指先に触れたのは見えない壁のような物。

どうやらそれ以上は進めないらしい。

私の夢なのに何と言う制限。
別に夢なんだから自由に動けたって良いじゃない。
そう言いながらその見えない壁にデコピンをした。

その時だ。

辺りに強い風が吹き荒び、私の視界を覆った。

「っ…!!」

だけど、それは一瞬の出来事。

テレビのチャンネルが切り替わるみたいに目の前の"わたし"にも変化が起きた。






あなたは、誰?
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