第1章 ふわり、ふわりと夢、うつつ
※R18
次第に指先は彼女の下着を弄ぶ。
その指先は掌全体に変わり、グニグニと尻の形が変わる位に揉まれ、その間にスカートのホックが外され下へと落ちる。
「っ…!」
それはもっと、エスカレートして行った。
その人の片方の手が制服のブラウスの中に入り背中を撫でまわす。
わたしの身体が反応し、脚が少し震えているのが解った。
するとその人のもう片方の手が彼女の下着を脱がしにかかる。
両サイドがリボンなのでいとも簡単に外され、それと同時にブラウスも下へと落ちて行った。
「あ…」
意味のない私の言葉を無視し、最後に残った下着迄もが虚しく下へと落ちる。
一糸纏わぬ姿と成ったわたしはもうそのヒトの言いなりで、ベッドではなく絨毯の上に転がされ、唇はお互いの唾液でびしょびしょになり、首筋には赤い花が咲き乱れる。
触れただけで彼女の胸の頂きは敏感になり、その人が口に含み舌で弄ぶと彼女の身体は弓の様にしなる。
私は足に力が入らなくなった。
その場に座り込み、虚ろな目で行為を眺める。
その人の上に乗る彼女の表情が困惑から快楽へと変わり、自分から腰を振っていた。
『あっ…んっ…っ』
や、止めてよ…。
私の声で、そんなイヤらしい声を出さないで…!
今まで声何て聴こえて無かったのに、どうして今だけ聞こえるの…!
本当は声なんて聞こえていない。
ただ、私が聞こえている、その思い込みがそうさせているだけで、実際は無音なんだ。
『…ん、っ…』
観る事しか出来ない私は本能だろうか、じわりと身体が熱くなり、下半身が疼き始める。
止まらない…。
『っあ…』
そして、自分の手が胸へと、下へと伸びる。
「ん…はぁっ…」
私の甘ったるい吐息が響く。
それが彼女とシンクロして、彼女の快楽が私にも伝わって来ている。
気持ち良い…。
もっと、
ちょうだい…?