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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第1章 ふわり、ふわりと夢、うつつ



執務を終え、静かに筆を置く。
そう言えば今日は名前を見ていない。

何時も中庭に居るので様子を見に行くとしよう。


「そこの女中よ」

名前と仲の良い女中が庭先で作業をしていた。


「も、元就様!!」

御気付きにならず申し訳御座いません、と膝を折り平伏す。

我は良いと言い、女中に名前の居場所を問う。


「あ、名前様でしたら私どもの遣いで城下の方へ…」


我はそうか、と言い踵を返し部屋へと戻る。
名前には十の忍を付けて居る故、大事無いとは思うのだが。


執務も終えた我は名前と共にと思い用意していた大福と抹茶で一服をしていると何やら雨の匂いがし、一気に雲行きが怪しくなる。

先程迄は晴れていたのだが。


また時が過ぎふと外を見ると気付いたら雨が降って来た。
名前はまだ帰らぬか、そう思っていると同時に下品な気配を感じ取った。


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