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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第1章 ふわり、ふわりと夢、うつつ


城を抜けて暫く歩くと城下に近付いたのか、賑やかな声が聞こえてくる。

「うわー、久々」

久々だけど、その街並みは何時もと相変わらず賑わっていた。

この街並みをあの元就様が守っていらっしゃる、そう思うと胸がホッコリする。

気になるお店を冷やかしながら情景を楽しむ。

「お腹空いたかも」

それと、少し疲れたのもあって私は近くの甘味屋へ立ち寄る事にした。

この甘味屋は毛利家女中、御用達の店で大福系が絶品だ。

私は中でも豆大福が好きだ。
前に元就様とお茶した時、調子に乗って十も平らげて元就様がドン引いていた事が懐かしい。


「こんにちは」

と暖簾をくぐり、甘味屋の女将さんに挨拶をすると、彼女は私を懐かしむ様に笑顔で迎えてくれた。

何時ものねと言うと元気な声であいよ!と返事をしてくれる。

良かった、覚えていてくれたと思うと心がホクホクになり、何時もの席へ急ぐ。


席へ座ろうと思い、行ってみると先客が居た。辺りを見渡すと時間帯だろうか、少し混雑している。

「はあ、仕方ない。相席するか」

私は先客さんの所へ向かい声を掛けさせて貰った。




「あはー、お嬢ちゃん可愛いから俺様大歓迎ってね」





「………」







どうしてこうなった…。
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