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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第4章 ~くるり、くるりと悠久の輪廻~


【参拾弐】










「キミ、名前さんって言うんだ!」










どうしてこうなった…!







あの時飛び出して来たのは鍋…では無く、その正体はコレだった。


「ボクは小早川秀秋!金吾って呼ばれてるんだ!」

確かに食べ物転がって来ないかなぁとか思ってたよ!てか秀秋でも、金吾でもどっちでも良いよ!


「は、はぁ…」


実は私が目的としていた人物だったりもする。
話を聞くと、あの毛利元就様から逃げていた所と言う。

良いのか悪いのか良く分からないけど、何て言うタイミング何でしょうか。
本当は彼を通して金吾と会う予定だった。だけど、彼に会う覚悟も勇気も無かった。

だって、私も彼から逃げたのだから。

そんな心境とは知らず、私の目の前の人物は鍋をつつきながらよく喋る。


「あぁ、でも名前さんには秀秋って呼ばれたいな!」


しかし、まさかの本人登場にはかなり驚いた。
あの彼ではなくて良かったんだけど。

って、あれ?

私は安芸に向かっていた筈よね…?
金吾の所はその手前だから…。


げ、まだまだじゃん!


自分で徒歩でとか言ったけどさ、無理だよ死んじゃうよ。県越えとかさ、心が折れる前に足が折れちゃいそうよ。


「は、はぁ…秀秋…くん?」



あと、驚いていると言うより、本当に私には理解が出来ない事がもう一つ。



「あー!それ良いねっ!何か新鮮な感じがするよ!」



どうしてかな…?



「ね!天海様!」



彼も一緒に金吾の鍋をつついているのかがマジで意味不明だった。

てか、金吾、うるせぇ…。



「おや、食べないのですか?箸が止まっていますよ」






ヒィィィィっ!


どうしてこうなったぁぁぁぁぁぁっっっッ!!

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