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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第4章 ~くるり、くるりと悠久の輪廻~


これ以上は此処に居れない。
心が、私の想いが、辛くなるだけ。

私が好きだった人達が、こんなにも近くに居る事が何よりも辛い。

私はじゃあねと左近に言葉を残し、踵を返したその時だ。

「…名前っ!!」

私は左近に腕を掴まれ彼に引き寄せられた。

「っ…!左近っ!」

彼の鼓動が伝わる。

私が左近に離してと言おうとした時だ。

「死ぬなよ、名前!」


耐えてきた涙が溢れそうになった。
だけど、何とか堪えて私は左近の胸を押す。


「随分と酷な事を言うのね」


私は笑顔でそう言うと左近は私に釣られ笑顔でそうだなと返し、私達は微笑み合う。



そして、私達は瞳を閉じた。



この口付けは、色恋とかそう言う意味では無い。


お互いが生きる、生きてまた共に笑い合うと言う誓い。


私は、


誓う。
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