第4章 ~くるり、くるりと悠久の輪廻~
【※弐拾捌】
三成様…
私は貴方の事が…
貴方の全てが、
愛しくて、
もしも願いが叶うのなら、
ずっと、貴方の側に居たい。
だけど、それは叶わぬ願い。
「名前っ!あぁ、名前…っ!」
そう、これは夢。
「…っ、三成、さまっ…!」
好きになってはいけない者同士の、
儚い恋の、
夢物語…。
恋と言う魔法がかけられた私達は、無心で互いを求め合い、貴方の指先が、吐息が、私を深い夢へと誘う。
だけど、その魔法の効力はあと僅か。
十二時を過ぎたらシンデレラの魔法が解けるように、私達の恋の魔法もなかった事になる。
だからもう少しだけ、あと少しだけ…
貴方を私に下さい…。
「っ、三成さ、んっ…わたっ…ぁっ…」
「っ…名前、解っている、だから…っ」
黙って私に抱かれていろ。
そう言った三成様は私の一番奥を突きあげる。
「ああっッ!三成様、三成様っ!」
あの時は無理矢理だったけど、それでも私は三成様が好きだった。
だから受け入れた。
でも、今は無理矢理ではない。
三成様の想いが、この熱と共に流れ込んでくる。
気持ち良い…。
想いが溢れてしまいそうになる。
このまま貴方に私の想いを伝えられたらどんなに楽か。
「あぁ、名前、言葉では表せない程に、お前の事がっ…っ!」
私も貴方も、言えない想い。
「三成さ、んっ…このままっ…!」
もう、
「名前っ、私は、私はッ!!」
魔法が、
「っああああッ!!」
" アナタが… "