• テキストサイズ

【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第4章 ~くるり、くるりと悠久の輪廻~


【拾】









私にたりなかった物は、この世界で生きて行くと言う、覚悟だった。


私がこの世界へ来てから何度季節が巡ったのだろう。
勿論帰りたいと言う気持ちは失ってはいない。
だけど、それと同じくらい此処での想いも募るばかりで…。


この世界への想い。


私にとって、アニメやゲームの中のキャラクターでしかなかった。
どう言う訳でトリップしたのか解らないけど、彼らと出逢いその考えは改める事になった。


彼らだって、生きている。


一人一人が意思を持ち、感情を抱いている。
現に、私と言うイレギュラーな存在が良い見本だろう。



元就様は私に居場所を作ってくれた。

三成様は私に色々な感情を教えてくれた。

左近は此処での生き方を教えてくれた。

刑部さんは甘え方を教えてくれた。

弾正さんは安らぎを与えてくれた。

風魔は何時も助けてくれた。

半兵衛様には一途な想いをわたしに与えてくれた。


秀吉様は家族になってくれた。


猿飛佐助だって出逢いは最悪だけど、何だかんだで助けてくれた。



私は皆から暖かいモノを貰って来た。


だけど私は何も出来なかった。




私は役立たずだ。


助けたかった。


その術がなかった。


だけど、今は違う。




今度は…






何処まで出来るか解らない。





だけど、






「猿飛佐助!」







私は決めたんだ。



/ 277ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp