第4章 ~くるり、くるりと悠久の輪廻~
【壱】
俺様は徳川家康と竹中半兵衛が離反と聞きつけ面白半分で石田の旦那の佐和山城へと潜んだ。
竹中半兵衛は離反と同時に佐和山城へと進軍し、流石軍師さん、やる事が早いと呑気に思っていた。
城へ着いた位に伝令兵が凶王さんの犬、島左近に伝えると、島左近は血相を変えて城の外へと飛びたした。
あーぁ、城の護りも疎かで。
俺様居るの解ってる?
まぁ、そんな事は聞いちゃいないか。
何せ、麗しの軍師様が離反だしね。
俺様は犬の行き先を先回りすると凶王さんと大谷の旦那の姿を発見。
既に凶王さんは荒れに荒れ、大谷の旦那も手がつけられない状態。
そりゃ、そうだ。
友を失ったのだから。
じゃあ、軍師さんの事を知ったら…
どうなるかね。
そんな感じでふざけていたんだ。
だけど…
実際はとてつもなく、哀しい結末だった。