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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第3章 ~ひらり、ひらりと久遠の破片~


【fifty-second.】











" 僕を忘れないで… "







半兵衛様の最後の言葉。
でも、それはちゃんと言葉にはなっていなくて…。
そして、最後まで " 私 " の名前を呼ばずにこの世から去ってしまった。


「半兵衛様…」


" わたし " は何度も、何度も呼んでいたのに、私は一度も呼ぶ事が出来なかった。


「半兵衛様、私は…」


貴方や三成様の為に黙っていたなんて偉そうな事言ったけど、本当は怖かっただけなんだ。

「半兵衛さま…」

最初から記憶が戻った事を伝えていれば良かったんだ。


そしたら、そしたらっ!!!



" あぁ…名前 "




もう、遅い。


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