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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第3章 ~ひらり、ひらりと久遠の破片~


【※fifty-first.】











「は、半兵衛…さま…?」


そしてそのままゆっくりと膝が折れ地に倒れ込む。

「半兵衛様ッッ!!!」

私はすぐさま駆け寄り半兵衛様の身体を抱き起こした。

「済まない…三成君…」

こんな事でしか導けないだなんて軍師失格だ、と半兵衛様は申し訳なさそうに微笑む。

「半兵衛、様…これは…」

一体どう言う事なのか。

苦しそうに咳込み、咳をする度に激しく舞う赤い鮮血は、私達の刻も呼吸をも止めた。

「三成君…時間がない…」

そう言った半兵衛様は彼女と話しがしたいと仰った。

「しかし半兵衛様…名前、姫様は…」

私がそう言うと、半兵衛様は誰も居ない荒れた地に視線を向けて言葉を放った。


「…居る、んだろう…出ておいで…」


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