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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第3章 ~ひらり、ひらりと久遠の破片~


襖の隙間から射し込む朝日がわたしの睡眠を妨げる。
目を手で覆い変な夢を見たな、とぼんやり考える。

辺り一面が白の世界。

その空間をふわり、ふわりと浮かびながらゆっくりと落ちて行く。
そして…。

…あれ?

落ちて行って、どうしたんだっけ…。


「忘れて、しまった…」

何故、夢は直ぐに忘れてしまうのだろう。

「何が忘れてしまったのかい?」


そしてわたしはもう一つ重要な事を忘れていて、気付くのはこの後の事。

「あぁ、夢を…って」

重治さん?


何で重治さんが此処に…。
って、何故、隣に…

あれ?

此処はわたしの、部屋…ではない?


ん?


隣…?

「し、重治さん…?」

わたしは100%彼なのに、名前を呼び確かめる。

すると重治さん本人は笑顔でこう仰った。

「昨夜はずっと一緒に過ごしたと言うのに…」

忘れるなんて酷いね、と極上の微笑みをありがとう、重治さん…。

「また、思い出させてあげようか…」

身体で…。




「け、結構ですっッ!!」



この後すぐ夜着を着付け、自室へと猛ダッシュで帰ったのは言うまでもない。
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