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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第3章 ~ひらり、ひらりと久遠の破片~


彼女が固まったまま動かなくなった。
先程の事が余程堪えたのかも知れない。
僕が大丈夫と声を掛けようとした、その時だ。






「…おとう、さん…」


今度は皆が彼女の言葉に耳を疑った。


「「「「…は?」」」」


あ、そう言えば…。



僕は手を額に付けて溜息と共に言葉を吐く。

すっかり忘れていた。

彼女の御父上が、秀吉に似ている事を…。

「何たる失態…」

あの時は物凄く衝撃的で記憶の隅に追いやってしまった。

僕とした事が…。

あぁ、だからか。

熊を見ても驚かなかった。
それなら辻褄が合う。

すると、今迄静かだった秀吉が言葉を発した。





「・・・・・うむ、娘よ」






「「「「え?」」」」







…ひ、秀吉にこんな茶目っ気があったなんて…。



彼女を驚かすつもりが逆に僕が驚いてしまった。


彼女をチラッと見てみると、某くの一の様に、花が咲き誇っているのが見えた。




(お、おとーさぁーっっっ!!)
(娘よっ!!!)ガバッ ←抱擁
(ま、負けないよ…秀吉…)
(ヒッ…。ふぇあ…?まぁ、良い。太閤が御父上。三成、越えられぬ壁がまた一つ、増えたなァ)
(だ、黙れ!刑部!!)
(あはははっ!てへペロって何だ!)
(小生はまた熊、って何故じゃーっ!)



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