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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第3章 ~ひらり、ひらりと久遠の破片~


【twenty-fourth.】








これで何度目になるのだろうか。

君とこうして唇を重ね合わせる度に、君にもっと触れたくなる。

今も僕の身体が、唇が、手が…君の熱を求めている。

もっと、もっと、僕に委ねて…。

君の全てを、僕に…。


「んっ…は、」

まだ、足りない。
自然と離れた唇はまだ足りないと君の唇を求める。

「大丈夫、君の綺麗な髪は綺麗なまま」

伸ばしていたのは、僕の為?

熱を帯び、宝石の様な瞳を見つめる。
そう囁くと顔を赤らめ、まるで " そうです " と言っている様に俯いた。


「ありがとう」


溺れて行く…。

君と言う、奇跡の泉に…


もう、二度と這い上がる事の出来ない君に、



溺れる…。








な、何だったの…。

「あぁ、乱れてしまったね」

整い次第、僕の部屋に来てくれ、と重治さんは言って部屋から出て行ってしまった。

乱したのは貴方じゃない、と言えたら苦労はしない。

あぁ、顔の熱が冷めない…。
そっと、唇をなぞってみる。

「熱い…よ、重治さん…」

足りない…。

もっと、もっと、重治さんが…。


「欲しい…」

なんて思っているわたしは、可笑しいのかな?

重治さんも、同じ気持ちであれば良いのに。

わたしは彼の温もりが残る自分自身を抱き締めた。




そしてわたしは急いで整えて重治さんの部屋へ向かった。
入ると彼は先程の事が無かったかの様に振る舞い、あぁ、やはり綺麗だね、と涼しい顔でクサいセリフを言う。

本当に、意地悪で狡い人…。

「ふふっ…じゃ、行こうか」
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