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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第1章 ふわり、ふわりと夢、うつつ


どうしてこうなった。


本編第一話冒頭でも言ったセリフをそのまま拝借。



今日は仕事が休み。
天気が良かったのでお昼にお弁当を持って海に来ていた。

海に陽射しがキラキラと反射して風と共に潮の香りが漂うと、自然と笑顔になる。


「んー、気持ちいい」

某オクラではないけど、こうも気持ち良いと両手を掲げ全身で浴びるのも悪くない。

あ、でもトリップしたきっかけがコレかもと思うと微妙。

しばらく堪能していると、小さく私のお腹が鳴った。


「さて、ごはん、ごはん」

辺りを見渡し適当な岩を見付ける。

岩に腰を下ろし、持っていた風呂敷からお弁当を取り出すと、いそいそとそれを広げた。
今日はお握り。
朝食の残りの鮭を詰め込んだ。
この時代は朝、夕の二食で一日三食であった私には辛かった。

今は慣れたけど、休みの日にはこうして外へ出てランチを楽しんでいる。

海を眺めながらお握りを頬張る。
外で食べるご飯って例えおにぎりでも物凄く美味しく感じるのはどうしてだろうね。

「至福…」

今、私は某うつくしいつるぎの様に回りに花が咲き誇っているだろう。

ホクホクで食べ2個目に手を伸ばし、一口噛じると同時に私の所だけに影が掛かる。

何だと思い、後ろを振り返ると黒ずくめの人が腕を組んで立っていた。

「ん?」

え?

誰?

私はその人の足元から順番に見上げ、ゆっくりとその人の顔を見てみるとなんてこった。

バサラキャラ二人目、風魔小太郎!

って、ンな事言ってられるか。
この人に目を付けられたらオプションで漏れなくあの人まで付いて来てしまう!

「……」


「……」


暫く見つめること約10分、見つめると言うか、私が固まったと言うか…。

彼は元から話し掛けたりはしないから無言は当たり前。
だけど、何かアクションを起こさないと…


帰れねぇ…←


「お、お握り食べますか…」


し、しまった。
第一声がこれかい!
次いで差し出したおにぎりは私の食べかけ。

あぁ、オワタ…。


「……」


すると彼はゆっくりと私に近付き、食べかけお握りを差し出した手を掴んだ。

「あばばばっ!?」

あぁ、首と胴体サヨウナラ…

そう思いながら次に起こる事を想定し、目を瞑った。

だけども想定していた事は起こらず、閉じた目を恐る恐る開けて見ると、異様な光景を見た。


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