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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第2章 ~ゆるり、ゆるりと籠の鳥~


結局姫抱きは無しにして三成さんと馬に跨る事になった。
アレは色んな意味で心臓に悪い。
三成さんと密着とか三成さんと密着とか、みつ(ry しかし、馬も密着度はあまり変わらず、羞恥心の問題だけであった。
私は着物から袴に着替え(男物かい)三成さんの前に跨る。
何故前なのか聞いてみると三成さんは何か話しているようだが、声が小さ過ぎて全く聞こえない。
その様子を愉しそうに見つめる刑部さんが少し不気味だった。
(ヒッヒッヒッ)


「しっかり掴まっておけ」

え!?

私が返事をする前に三成さんは馬を走らせた。

「あっ!ちょっ!みつっ!!」

三成さんは舌を噛むぞ、と教えてくれたのだが遅かった。

「っっーーーっ!!」

私は一人痛みに耐え、必死に馬の鬣にしがみつく。
すると後ろからお腹にかけて三成さんの腕が回された。

「私の腕に掴まっておけ」

私は思わず振り返り三成さんを見る。
すると無理矢理前を向かされた。


何故。


その様子を後ろから刑部さんが伺っていてヒーッヒッヒッと大声で笑い、三成さんが煩いぞ、刑部!と怒鳴っていた。





(彼女を前に乗せたのは、後ろから抱きしめたかったから)
(凶王にも春が来よった)
(この馬はUMAかっ!ぴゃあぁぁぁぁぁっ!!!)
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