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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第2章 ~ゆるり、ゆるりと籠の鳥~


【雛菊の咲く頃に】







「ぎょ、刑部さん…これは…」

一体、どう言う事なのか。
例の言葉で表すと、こうなる。


どうしてこうなった。


今、自室の前にいる。
それは普通の事なのだが、部屋の中がまぁ、そりゃ、目が痛くなる程煌びやか。
視線を逸らしても、逸らしても、そら(ry…。
着物、着物、簪、櫛、箪笥、花、櫛、花、花(ry と、誰が見ても高級品と分かる物で溢れ返っていた。

刑部さんをチラッと覗いてみると、例の笑い方でドヤ顔をしていた。
(分かりにくいけど。)


「なに、ワレの愛いヒナギクに土産よ、ミヤゲ」

土産の量ではない。
嫁入り道具か、とツッコミたくなる程だ。

「ヒッヒッヒっ!ワレの元へ嫁いでくれるか、嬉や、ウレシ。ヒッ」


Oh…Shit…


某伊達さん(某でも何でもない)の真似をするならこうだろうか。

またやった。

あぁ…、死ねる。


刑部さんは日取りは大安吉日よ、と、そして私は灰になっていると何処からか叫び声が聴こえた。








「幾ら刑部でも認めない、みとめない、認めんっ!刑部うぅぅっっっ!!!」








刑部さんははて、凶王の声?空耳よ、ソラミミ。
そう言いながら呑気にお茶なんぞ啜っている。
そして、何処から出した。

その炬燵と蜜柑。


さらに、三成さん。
どー言う耳してんの。

地獄耳過ぎ…。

刑部さんは蜜柑を吹き出しながら、笑い転げていた。


「刑部さん、自分で拭いて下さい」


こんな日常も悪くない。





(ヤレ、新居は三成の隣にしよか)
(問題あり過ぎです)
(おのれぇっ!刑部うぅぅっっッ!)
(三成さん、本気にしないで下さいね)
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