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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第1章 ふわり、ふわりと夢、うつつ


突如頭の中に浮かび上がったのは、白い花に祈りを捧げる私の姿。


だけど、その姿の映像も後僅か。



"見知らぬ草花の匂い"

元就様はそう言っていた。

それは先程の映像と関係があるの?

「白い花、草花の匂い…」

白い、花、白い、しろい…



って、




「あ、れ…?」


先程まで憶えていた筈が私の記憶から消えた。


今、私は何を思い浮かべていた?

今、何を考えていた?


思い出せ、思い出さなくては…。


何故だか解らないけど、大切な何かだった様な気がするのに…!


大切…?


何が…?


今現在大切に思っている事は自分自身の何者でもない。

では、何故この大切と言う言葉が出て来たの?

知らない匂いって何?


「駄目だ。何も解らない…」



私の心の中に残ったのはすっきりしないモヤモヤだけ。
だけど、そのモヤモヤを思うと胸が苦しくて、辛くて…。



「どう、して…」



こんなにも、


切ないのでしょうか…。









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