第2章 ~ゆるり、ゆるりと籠の鳥~
「これで良しっと」
どうしてこうなった…。
私はこの言葉が第一部冒頭その他で使われていると、その様な事は興味がないが、正しくこの言葉通りだろう。
「ゆっくりして下さい」
ポンポン、と名前は私を布団に入れ、やや子の様に掛け布団の上から優しく叩く。
ゆっくりしろと言われても、名前が私の顔をまじまじと見て(左近風に言うと、が、がん見か?)休む所か、落ち着きがなくなる。
どうしたら良いだろうか…。
じー…。
私は勢いで三成さんを布団に押し込んだ。
彼が横になって休んでいる。まぁ、強制ではあるが、かなりレア。
思わずガン見している。
うわぁ、綺麗な顔。
美人、羨ましい。
まつ毛ながー。
髪の毛サラサラだし、全くけしからん。
「美しい…それはお前の方だ、名前」
それに私は男だ…そんな言葉は嬉しくない。
「…え?あ、あれ?」
また、やらかした。
今、私は赤面を通り越して、廃人のようになっているだろう。
あぁ、死にたい。
「ふっ…名前、此方へ…」
えっ?!
私は三成様に手を引かれた。